21/7/30掲載

実務家が見出すランドスケープ資産

no.2「芦屋公園一帯」

芦屋公園は、芦屋川沿いの松林(河畔林)を保全し、テニスコートや遊戯広場が整備された公園で、樹齢150年のクロマツなど420本のクロマツが茂る公園は、周辺のお屋敷町と一体となって高級住宅街地のイメージ創出している。かつて別荘地であった芦屋公園周辺は、小説などの舞台となり古くから阪神間の景勝地として親しまれてきた。

周辺のお屋敷町には、往時の河畔林の名残のマツが住宅地内に残っている。ただしそれらは、次々とマンション等に変貌しており、この住宅地固有の風致の代名詞でもあるマツの景を留める場として、芦屋公園を残していく意義は大きい。

田中 康 / (株)ヘッズ