にこ淵は、仁淀川水系の支流である枝川川にある滝壺であり、滝壺の底が見えるほど水の透明度が高く、滝壺の水が光の角度や加減によって様々な碧に変化することで、幻想的な景観を創り出している。
岡田 準人 / 大阪産業大学
にこ淵は、仁淀川水系の支流である枝川川にある滝壺であり、標高320mに位置している。にこ淵周辺には様々な岩や石(緑色片岩など),広葉樹やスギ林、ヒノキ林などの植生が広がっている。沿道からにこ淵へ降りる手段として、以前はロープ等を利用していたが、その後階段が設置され、令和7年の周辺環境のリニューアルにより、緩やかなスロープと階段が整備された。テレビ番組の放送をきっかけに「仁淀ブルー」という言葉が全国に広まり、多くの人々が訪れる場所となっている。なお、にこ淵は四国八十八景に「碧の秘境 にこ淵」として選定された。また、仁淀川は、国土交通省が調査した2024年の水質が最も良好な河川に選ばれた。
滝壺近くや周辺の岩場、階段や沿道などの様々な視点場からにこ淵を眺めることで、滝の音を聞きながら様々な碧に変化する透明な水の流れを目の当たりにすることで、幻想的な自然の美しさを目にすることができる。