研究者の眼

人が「居る」ランドスケープ資産

no.1-1 「追手筋」

よさこい祭りや日曜市を純粋に楽しみながら空間体験するだけでも追手筋の魅力を体感することができる。

また,日曜市においては,地元の野菜や食材をはじめ様々な店舗を見ることができ,様々な地元の方々と交流することで,賑わいのある独特の空間を体験することができる。

岡田 準人(大阪産業大学

高知城の大手門から東に延びる片道二車線の道路である。カナリーヤシ等の街路樹がある道路だが、よさこい祭りや日曜市が実施される際には演舞場や店舗が設置され、普段とは異なる空間および景観となる。四国三大祭りの一つのよさこい祭りでは、追手筋本部競演場となる。また、街路市の一つである日曜市では四百件を超る店舗が軒を連ね、市民や観光客などが一日に約一万七千人も訪れ独特の賑わいのある空間を作り出している。よさこい祭りにおいては音楽や人の声、鳴子などが発生する音が、また、日曜市では多くの人々が語らう声が、独特な空間体験をもたらす。

普段は高知城を見上げる道路だが、よさこい祭りや日曜市等を通じて地元の市民や観光客等が集う賑わいのある空間となり、地域性の高い独自の景観が生み出されている。

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